はじめに
前回の編み物の記事はこちら。
編み物初心者だった頃のうさこの記事はこちら。
久しぶりに、趣味の編み物の話です。旅ばかりして編み物のことを忘れていましたが、細々と編み物は続けております。
特にかごを編むのは好きで、簡単だし、家の中に置くと家の風景が穏やかになる感じがしています。
ただし、うさこの通常運転によろしく、何か他の人と違う選択をしている…と感じる部分がありますが、出来上がったかごはなかなかの可愛さなので、よしでしょう。
『かごを編む』
家にかごがあったら可愛いなあ。かごがあるだけで、家の景色がどこか温かくなる感じがする。
インスタグラムで眺める麻紐で作った手提げかばんの可愛さに心を射抜かれて、恍惚とした表情で眺めることややしばらく。
うさこもかごを編んでみたい。
トイレに置いてトイレットペーパーを入れてみたらどうだろう。お野菜とかを置いておくかごとして使ってもいいよね。
その前に、洗濯物を入れるかごが欲しいんだった。そしてさらにその前に、当時やっていた家庭菜園で収穫したお野菜を入れるかごも必要だ。
かごを編むのは初めてだったけれども、YouTubeを駆使して模様編みとかも入れたら可愛くできるんじゃないか。
妄想に胸を膨らませて、地元のホームセンターに行った。インスタグラムの編み物覇者の方々が使っていると言っていたお目当ての麻紐は無事見つかったんだけど、その隣にあったコンバイン用のジュートは、麻紐に比べてやや太く重たいけれど、グラムとメートル当たりのお値段を比べると、麻紐に比べてかなりお得だった(当たり前だろ)。
そこで真剣に悩むうさこ。
麻紐は可愛いんだけどさ、お値段で言うとこっちのジュートの方がかなりお得なんだよね。でも太いよね、編めるのかな。紐だから編めるよね(編み物を始めると、紐状の物は何でも編んでみたくなる)。
当時、かなり節約生活を迫られていて、自分が求める物以上にお値段の方が勝る時代だった。かなりの時間、そこに立ちすくんで迷っていたと思う。究極の選択の末に選んだ紐は、ジュートだった。
会計をして、まるで赤ちゃんのような重さのジュートを抱き抱えながら、これ、結構重いね、何か間違ったかも、と一抹の不安が頭をよぎるのを心の底に押込めた。

いざ、家に帰って喜び勇んで編み始めると、わたしの不安は的中した。
あまりにも糸が太くて、硬くて、そして重い。三重苦の強敵だった。
糸をかけて引抜くのにも一苦労だし、ましてや模様編みなんてたまったもんじゃない程硬い、きつい。どうしても欲しくて買った編み針一式の中から初めて使う9号針にも、最初からこんな過酷な労働を課してごめんなさいと泣きたい氣持ちになった。
そして何より、わたしも編むのが大変。テニスやバドミントンの選手が片側だけを使うことによって体に歪みが出るように、わたしの肩も右肩上がりに強張ってゆく。可愛さに辿着く前に、すんごい肉体労働じゃないの。道路工事の作業をしているおじちゃん達に自分が重なる。あたし、何のためにこれを編んでいるんだっけ。理想と現実とのあまりの乖離に、目的を見失ううさこ。

はあはあと荒い息を吐きながら、それでも理想に向かって編み進めていると、少しずつかごが形になってくる。それが小さなご褒美になって、首と肩がぱんぱんになっても、模様編みがやりづらくて腕と心が悲鳴を上げても、何日かに分けて、いや、もっとだったかな、晴れて野菜用のかごが完成した。ちょっと重いけどね。でも頑丈だから、冬に収穫できるはずの白菜や大根がいくつ入っても大丈夫だと思う。

こうやって写真にすると、絵になるよね。知り合いのおばあちゃん達に見せたら、「上手ねえ。売れるわよ」と大変褒めてもらえて、不安と過労でへとへとになっていた心も回復した。
そして、次に編んだのが洗濯物を入れる大きなかごでした。

これ、写真で見るとあまり大きさが掴めないと思うけど、底がかなり大きくなってしまったので、たらいみたいな浅めで大きいかごなんどす。側面に長編みを2段、あ、嘘、3段入れたんだけど、それだけで素敵な感じがしてしまうのが、かごの不思議である。ここでちょうどジュート一巻きを使い切った。ふう、大仕事だったぜ。
そこからの、「こんなのがあったらいいな」と思う使い勝手のいい中型のかごを一つ、こさえてみた。つまり、また懲りずにジュートを一巻き買った訳ですね。
これが自分で言うのも何だけど、結構な可愛さでさ。トイレットペーパーがちょうど3つ並びます。その写真はないけど。いっぱい買ってしまった毛糸とかを無造作に入れておくのも絵になる。

かぎ針編みの何が好きって、この編み目の頭が綺麗に並んだところじゃなかろうか。こうやって編み目が大きさを揃えて行儀良く整列しているのを見るだけで胸がきゅうんとしてしまうのは、編み物好きのみなさんも同じですよね、と語氣強めに迫りたくなるんだけど、うさこの氣持ちは分かってもらえると信じている。

強制労働を強いた9号針は、さすが信頼の日本製だけあり、今も元氣にジュートを編んでくれています。でもこれ、売るとなるとわたしの肉体労働分でいくらの値をつけたらいいのだろう。
まとめ

人工知能、AI(Artificial Intelligenceって言うらしい)が全盛のこの時代に、手作りの物を作る楽しさもまた、日々の喜びになるんじゃないでしょうか。
「趣味は手芸」を合言葉として全国に広めたい、そんなうさこです。

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