はじめに
今日は、京都滋賀奈良編の後に行った八重山諸島への旅の総集編をお届けします。
わたしは20代の頃に当時よく読んでいた本の著者である女性が一人旅を勧めていたことがきっかけで、思い切って一人旅をするようになりました。元々、自分が住んでいる土地以外の場所に出かけることが好きだったことと、常識という檻に囲われた日常に適応する苦しさに帳尻を合わせる必要もあって、一人でも友達とも海外旅行をするようになりました。仕事をしていた時は、とりあえず日本から脱出したかった。大概は旅行会社の格安ツアーに申込んで、ホテルと航空券を手配してもらい、オプションで現地での活動を加えるような感じです。これまでにイタリア、韓国、オーストラリア、グアム、台湾、ハワイに行きました。
その旅行の仕方が大きく変わったのが、この八重山諸島への旅でした。何しろ見知らぬ土地で3週間近く、目的地を自分で探しながらの一人旅をした訳ですから、人生観とか自分の中の旅に対する価値観が大きく変わりました。そして悲喜こもごも、沢山の出会いと経験に恵まれた思い出深い旅にもなりました。
きっかけは、銀さんこと山納銀之輔さんとの出会いから。銀さんが主催するサバイバルキャンプに参加したいと思い、石垣島ってどこだろう状態のまま、石垣島で開催されるキャンプに行くことを決めました。本当は3週間丸々、一人サバイバルキャンプに挑戦するつもりだったんですが、地元のご夫婦からそれはさすがに危険だと、君にお○ん○んはついていないだろうって言われて(実際についていないんですけど)、離島巡りの旅に切り替えたんですよね。そこから始まった初めての八重山諸島探検は、わたしの地球冒険の旅の大きな節目となりました。
旅の構成
大きな流れで見ると、京都滋賀奈良編から八重山諸島への旅へと繋がります。



1京都滋賀奈良の旅
2御神島
3石垣島(八重山諸島)
①波照間島
②竹富島
③西表島
④石垣島
八重山諸島への入口
一番最初の目的は、銀さんこと山納銀之輔さんのサバイバルキャンプに参加することでした。この時は、このキャンプのこと以外全く考えていなかった(笑)。正直言うと、八重山諸島のこともあまり分かっていなかったと言っていい感じでした。行ってみてどうなるのか、当時も全く先が見えない心境で、不安と期待が最高潮に入り混じってどきどきしていましたね。
初日がたまたま新月で、初めて満点の星空の下でお風呂代わりに入る暗い海には夜光虫がキラキラと舞っていて、そのまま寝たりして、海での暮らしは何もかもが違いました。
①波照間島
波照間島は、友人島で日本最南端の島であること、天候の関係で船が欠航しやすくて、当時はかなり天候に恵まれていたことから、今なら行ける、と目的地として定めました。波照間ブルーと呼ばれる天国のような青い海を初めて見た時は、感動で胸がいっぱいになりました。
②竹富島
芸能人も数多く訪れる竹富島は、中核港となる石垣島から船で約15分程の島です。赤瓦と漆喰の屋根、珊瑚の砂が敷き詰められた白い道と珊瑚の石垣、青い空、水牛車が売りの集落が丸ごと観光地の島です。ここでたまたま泊まった宿が面白くて、人生のこと、旅のこと、色々と価値観を揺さぶられました。
③西表島
わたしは猫派ですが、イリオモテヤマネコには大して興味がありませんでした。なんですが、石垣港はヤマネコに関する情報で溢れていて、段々と西表島にも行ってみたいという氣持ちに引っ張られていきました。何か大きな出会いがあった訳ではないんだけれども、ヤマネコを探す過程で、西表の大自然が色々なことを教えてくれたような氣がします。わたしの中では、本当に小さな小さな大冒険でした。肌で感じる西表の自然ってすごいんですよ。またヤマネコ探しに行きたい。
④石垣島
全ての旅を終えて、最後に残された空白の8日間を彩った石垣島での出会い。西表島から石垣島に戻るところからして奇跡の連続でした。そして、こんな風に旅先で出会うことなんてあるんだなあという、普通では考えられないような出会いもあり、とても感慨深かった。終わりよければ全てよし。わたしの八重山諸島の旅が完結します。
まとめ
旅とは。
旅とは、人生を変える道のりと時間である。
自分の日常とは違う土地に行き、異なる時間を過ごし、初めて会う人々と話をする。見たこともない街の風景や自然の絶景に触れて、心を動かされる。そういう経験と時間が、自分の価値観をほぐして書替え、新しい自分へと更新してゆく。
旅とは、そういう経験のことを言うのだと思う。
「旅は経験と時間にお金を使った方がいいですよ。」
だから、旅をする時は予定を組まない方がいいのです。旅先で見た物、出会った人に身を委ねるのです。そうして旅の道のりが組み上がっていきます。
何もない空白の日程に恐れを感じることもあるけれど、自分の感性を信じて、進むんです。それがどの旅行本にも載っていないわたしだけの旅を導くのだと、この八重山の旅の時間が教えてくれました。
本州に戻って友達に会った時に、全く別の世界から元の場所、元の時間軸に戻ってきた感覚があったので、本当に違う時空にいたんでしょうね。








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