はじめに
前回の記事はこちら。
わたしと大天使ミカエルとの繋がりについては、こちら。
明日も記事を公開する予定なので、楽しみにしていてくださいね。
『宿借やどかり』
奈良の行程を終えたら向かう大阪の宿は、当日の朝になっても決まっていなかった。奈良到着の初日、橿原神宮近くにある店で昼食用のお弁当を注文していた。天河大辨財天社、玉置神社に行き、阿闍梨と別れた後はその飲食店に併設されている宿に泊まりたかった。地元の農家さんが作った有機野菜を使った手作りの料理が食べられるという宿だった。しかし、そこは少し前にテレビで紹介されたことで数ヶ月先まで宿泊の予約が埋まってしまい、空きがないと言われた。その代わりに、奈良市や橿原市近郊にある他の宿を紹介してもらっていた。
天川村のおばあちゃんの宿で霊能者のおばちゃまが一足先に出かけた後、その紹介してもらった宿に電話をかけたが、生憎何度かけても電話は繋がらなかった。それならば、この後玉置神社に行って帰ってきた後に、ぎりぎりだけれども宿を探すしかない。まずは取り急ぎ、阿闍梨と玉置神社を目指さないといけないから。この時に、携帯電話の充電が残り少ないことを知りながら、どういう訳か充電が必要である状況であることが頭の中で繋がっていなかった。
そんなこんなで、ひとまず宿のことは置いておいて、車を玉置神社まで走らせた。玉置からの戻り道は、阿闍梨の相談事を聞いているうちに大分氣力を要した。長時間の運転にも疲れていたのだろう、最近のわたしには珍しく、車を返却して阿闍梨と別れる時にはどこか心許ない氣持ちになっていた。
レンタカー店の最寄り駅には飲食店が立並び、一息つきながら宿を探す場所には事欠かなそうだった。阿闍梨に勧められた全国展開するドーナツ店は空氣が少し荒んでいる氣がして氣分が乗らず、何となく氣になった方角に向かってぷらぷらと歩いた。お店は沢山あるのに、ちょうどよい喫茶店は少なく、自分の勘に少し自信をなくしそうになった時、奥から二番目に店構えが明るい洋風の甘味処があったので、安堵のため息をついて扉を引いた。普段、乳製品は控えているし、コーヒーは体に合わないので滅多に飲まないが、この店では珍しくカフェオレを頼む。店内では、一週間頑張ったご褒美に、器に高く積まれた果物やアイスクリームを愛でるために来たおひとり様の女性が、被写体の写真を連写していた。携帯の中は、こういうお洒落な甘味達の写真でいっぱいなのだろう。そして店員さんに感想を言うと、さらにもう一つ別なパフェを注文していた。勤めていた時はこんな風だったな。働くということは、大変なことだ。わたしの机に時間をかけて丁寧に入れられたカフェオレが届く。まろやかな温かさに少し安心する。19時の閉店まで一時間を切った。一時間あれば、泊まる場所はすぐに見つかるだろう。時間との勝負だ。
まず、現在地から明日行こうと思っている大阪の神社の場所を調べる。そして、その次の日、つまり明後日の目的地からの接続も調べる。ちょうど乗継ぎの中継地点があるので、その周辺で泊まる所を探す。安い順番からできるだけ治安がよさそうな宿泊施設を選び、予約を入れようとした。
が、常用している予約サイトなのになぜか入れない。予約画面が途中でぶつりと寸断されてしまう。あれ、おかしい。もう一つ、登録している予約サイトに入るものの、そこでも同じように予約手続きが途中で止まってしまう。時間は18時半を回った。さすがに、少し氣が急いてくる。
それならば、もう奥の手を使うしかない。地図から宿泊施設を探し、直接電話を入れて予約を取る。
だが、ここで重大な事態に氣付く。だめだ、充電がない。店内に目を走らせると、客席にいくつか差込口を見つけた。これはもう、お店の人に掛け合って充電をさせてもらうしかない。ご夫婦で経営されているのか、女性の方の店員さんに事情を話すと、ありがたいことに充電をさせてもらえることになった。段々と汗をかいてくる。
よし。こうなったら、まずは今いる喫茶店の周辺宿からだ。そう思って空き状況だけはウェブサイトで探すが、どこも満室で空きがない。やはり、奈良から大阪に移らなければならないんだわ。何だか雲行きが怪しい。改めて、先程見つけた大阪の手頃なホテルに電話をかけた。それなのに「うちはインターネット予約のみです」とにべもなく断られて一瞬、唖然とする。泊まりたいっつってんのに、みすみす儲けを無下にするのかいっ。安宿なのにお客に困っていないのね、いい商売だわ。
けれども、文句を言っている時間はない。閉店まであと約20分である。もう、何でもいいから宿を取らねばならない。そして、大阪の乗継ぎ駅からまた少し西に押出されるような形で、目についた周辺のホテルに電話をかけた。何とか素泊まりで、まあまあ手頃な値段の部屋が確保できた。時計を見ると、もうすぐ閉店を迎える時間だった。
他の客は既に会計を済ませて店を出ていた。一人残った店内で、わたしも支払いをしてお店の人にお礼を伝える。実は、この店内には神棚があった。そのことにわたしは氣付いていた。聞くとご店主が大神神社にご縁があり、毎月一日にお参りをしているという。どうりでお店の空氣がすっきりしているはずである。こちらの方角が氣になったのは、そういうご縁があったからだったのかしら。そして、わたしは頼まれてもいないのに今日までの天河神社と玉置神社の旅の話をし、自分は当初嫌々参拝を決めたくせに、喫茶店のご夫婦には両方の神社をお薦めしていた。こんな話、脳味噌が完全にスピリチュアルに染まっているイカれた人の話だわ。何でわたしがこのお店でこんな話をしているんだろう。この流れは一体、何の意味があるのだろう。この店のご夫婦にこの話をする必要があったのだろうか。さっぱり分からないまま、急いで大阪に向かった。
広くはない安い作りの一室に入り、翌日の宿を改めて調べる。氣乗りしないこのホテルに連泊するか、別の場所に移るのか。明後日は大阪の中心地で予定がある。明日と明後日の目的地に接続のいい、もっと快適な宿があったらそれに越したことはない。そしておもむろに、わたしの中の大天使ミカエルと言葉を交わしていなかったことを思い出し、明日はどこに泊まったらいいのかと聞いた。ミカエルの存在をすっかり忘れていた。ミカエルの答えは「ここを動くな」だった。ここに留まらないといけないの。少し嫌だったので、明日は動いた方がいいんじゃないのともう一度聞いてみたが、ミカエルの返答は変わらずに「ここから動くな」だった。
それでも懲りずに他の宿泊施設を探したものの、明日から二日間のそれぞれの目的地に一番接続がいいことが確実なのはこのホテルであり、明後日の目的地には地下鉄一本で行ける立地にあった。それは、他のいくつかある最寄駅の中で、恐らく最も分かりやすい経路となる下車駅だった。さらに、わたしが取ったホテルは大阪新世界とアイリン地区をちょうど隔てる道路沿いにあり、前職の福祉関係の職歴からすると興味深いアイリン地区に触れることができるのは、わたしの潜在的な希望と好奇心を満たす場所と言えた。わたしの中の様々な要件がこのホテルで合致していた。突然脳裏に、見えない何かから届けられた地図が光りながら現れたようだった。しかも、わたしはそれらを全く予期せず、意図してもいない。そもそも大概の場合、前情報は全く取らないずぼらな性格だ。
宿の予約画面が固まったのは、ミカエルの仕業なのかしら。内心冷や汗をかいて宿泊予約を取ったのに。このことが最初から分かっていれば、こんなに苦労せずに素直にここのホテルにしたよ。なんでわざわざこんなに回りくどいやり方をするのかしら。もう、次はちゃんと言って。
ミカエルからの返事はなかった。
まとめ

この宿を取るのに一苦労した経過も、その時は大変だったけど後から振返ると面白かったんですが、文章にしたら結構な分量になっちゃった。読むの、大変じゃありませんでしたか。
事が上手く進む時って、何の障害もないようにすっすっと自然に欲しかった物や情報が噛み合わさってくるじゃないですか。だから今回、途中で宿が決まらなかった時は、久しぶりに心底冷や冷やしました。最近、あまりこんなことはなかったのに、何でこんなにすんなり事が運ばないんだろうって。
でも結局、ところてんみたいに押出されるような形で、全ての日程に都合のいい場所に落着いたことが分かった時は、天使の仕業に目を見張る思いでした(きっと彼なのでしょう)。もうちょっと直接ミカエルの指示を受けられるといいんだけどなあ。
ちなみに、夜見ちゃんがわたしに玉置神社に行った方がいいと思うと伝えてきた時は、うさちゃんと阿闍梨さんがもう一箇所行く所ってどこ…「玉置神社」と、短く食い氣味で言葉が聞こえたらしく、その後に4444を3回見たそうです。わたしも自分のミカエルに何かを聞く時って、被せ氣味で「〇〇っ」と短く言われるので、うちのミカエルが夜見ちゃんに出張していたんだろうな。「うさちゃん、ミカエルさんに愛されてるね」と言われましたが、夜見ちゃんを使ってわたしに伝えてきたことにも何か意図があるんだろうな。これはまた、どこか別のところでお話しする機会が来るといいな。

そうそう、今回充電をさせてもらった神棚のあるカフェはこちらです。近鉄大和八木駅にあります。砂糖断ちをしているうさこだけど、今見ると果物系の何かを食べてもよかったかなと思う。できるだけ無添加指向なのも、うさこ的に好み。


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